注意しても遅刻を繰り返す社員の指導法
これを放置すると社内秩序が乱れ、周囲のやる気もそがれ、成果も上がらなくなります。
なので、遅刻する社員への初期対応は大事です。
ここでは、脳科学的な視点も加えて解決の流れの一例を紹介します。
少し前までは遅刻してくる社員はどこの職場にもいて「またあいつか、しょうがないな」と話のネタになっていたものですが。そんなこと言ったら昭和だと言われそうですね。
フレックスタイム制が導入されて自分で決めた時間で出退勤したり、在宅勤務したりと働き方も変わってきていますが、それでも、出勤時刻が決まっているなら遅刻をしないことは社会人としての常識です。これを放置すると社内秩序が乱れ、周囲のやる気もそがれ、成果も上がらなくなります。なので、遅刻する社員への初期対応は大事です。
そして、遅刻する人の問題だけではなく、指導する側の能力まで問われます。
でも、事実を確認し、対応を講じるという点ではどのトラブルの対応とも基本的に違いはありません。慌てずにやっていきましょう。
ともすると、指導する側も当人も「人格」と「行動」が混在してしまいます。
「遅刻する困った社員」ではなく、「遅刻」を解決するにはどうするかです。
働く大人として対等に話し合ってみましょう。
ここでは、脳科学的な視点も加えて解決の流れの一例を紹介します。
1)事実確認し共有する事項
・到着し仕事を開始した時刻
・遅刻の回数、頻度
・その理由
本人に責任があるのか、無いことか。
回避できたものかできなかったものか。
2)就業規則、雇用契約の確認
3)本人がどうしたいと思っているか。
4)指導者自身は、相手にどうしてほしいと思っているか。
5)対応策「決められた時間に到着するためにはどうしたらいいか?」を考える。
※「遅刻」とインプットすると脳内には遅刻している映像が思い浮かびます。
それをやめるには、まず「遅刻」をするそしてそれを消すという行動になります。
何時に職場のどこにどんな姿と気持ちでいるかをイメージさせる方が有効です。
6)解決したかどうかを確認し出来ていたら褒めて行動を強化する。
していなければ、再度5)をする。
必要時、下記7)を加える。
7)本人が病気ではないかの確認
例えば、睡眠時無呼吸症候群やうつ病の有無。→産業医やかかりつけ医への相談
通常は、これで遅刻は無くなるものですが、中には繰り返す社員もいます。
厳しい職場では、懲戒処分することもあるでしょうが、無用なトラブルは避けたいもの。
遅刻の常習はあるが、仕事が出来るので何とか首にしたくないとか
無断欠勤と違い、遅刻でやめさせるような雇用契約がない場合も多いようです。
そんなこんなで解決に時間がかかると、社内に遅刻をかばうものも出てきたり、それを見てやる気が落ちていくものや会社への失望などマイナス感情がでてくるので職場全体の信頼関係が悪くなります。これで業績は良くなるでしょうか?
初期対応は大事ですね。
個々人の心も体の健康+職場の機能が健全であることで、業績・成果が上がります。
では、解決のためにどうするか?
ブレーンストーミングしてみましょうヽ(^o^)丿
・思い切ってフレックスタイム制を導入する。
・他の部署に異動させる。
・あと何回で辞めてもらうと伝え、実際にそうする。ただし、そのためには、今ままでの指導の経過が良く分かり確かにそうせざるを得ないということを裁判で勝訴出来る準備をしておく必要があります。
さて、もう一度最初に戻ります。
・対策を考える際に、注意をする側も当人も「人格」と「行動」を分けて考える。
「遅刻をする人」へが問題ではなく「遅刻」が問題で解決すべきこと。
・自分でとる行動を決めてそれをやりきれるためどうするか?
自分の場合は、どうしたらそれが出来るか本人に考えてもらう。必要なサポートがあれば手伝う意思があることを伝える。(ただしその気持ちがある場合のみ)
・この職場で自分は何をしたいのか目的意識を持つ。
・状況が許せば、本人の希望の部署に異動などやりがいを育てていく。
遅刻も自分主体で考えて行動するようになれば解決します。
やりたいことが出てくれば、遅刻している暇がない。
だから、聞いてみてください。
「あなたはこの職場で何をしたいの?」
あるいは、
「この職場はこんな社会貢献をしていきたいんだ。
あなたは何を貢献してくれるかな?」
それでも、変われないときはご相談ください。
本人も意識できていない深いところにある想い込みが
行動を変えることを止めていることがあります。
実は、本人が一番困っているかも知れません。
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